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阿部早希子ソプラノリサイタルvol.2「イタリアバロックの世界」 [アーティスト]





懇意にさせていただいているソプラノ歌手、阿部早希子さんがリサイタルを開かれます。



「イタリアバロックの世界」

というタイトルで、カッチーニやモンテヴェルディ、スカルラッティなどの作品を歌われます。



「バロックの世界」ということもあり、今回はチェンバロやバロックハープの他、バロックチェロ、リコーダーとの共演と、他ではなかなか聴くことのできない演奏会となっています。


阿部さんは、東京芸術大学の声楽家をご卒業後、イタリアのミラノで研鑽を積まれました。

ミラノを中心とした演奏会にも多数出演、なかでもオペラのご出演は数えきれないほどです。


私もミラノに行ったときには、とてもお世話をいただきました。




阿部さんの実力は、日本音楽コンクールでの聴衆賞に裏付けされています。

私もその歌声に、何度も背中がぞくぞくしたものです。



来年2月には、アルバムも発売予定。これからのご活躍がとても楽しみです。






■阿部早希子ソプラノリサイタルvol.2
「イタリアバロックの世界」

場所:日本福音ルーテル東京協会(最寄駅:大久保)
開場:18:30 開演19:00
料金:前売り4000円 当日4500円
後援:日本イタリア古楽協会
チケットお問い合わせ:070-5360-6678






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生徒さんの面白いまちがい [レッスン中のおかしな出来事]





レッスンをしていると、生徒さんの面白いまちがいに出会うことがあります。




先日、小さい女の子のレッスンでのこと。


レコーダーで録音して、自分の演奏を聴いてみようということに。




「前に弾いた曲で、いま弾ける曲はあるかい?」


「えっと……、そうだあれ弾きたい!」


「どの曲?」


「家出っていう曲」







家出……。


そんなシュールなタイトルの曲、かつて与えたことがあっただろうか……。



もしかして、最近この子に何か寂しいことがあって、家出したいとでも考えているのだろうか……。




「……もしかして、最近つらいことでもあった? あるなら言ってごらん」


「ううん、ないよ。それよりさっきの曲。ほら、キャンプファイヤーでよく歌う曲」




「………『家路』か!」


「そうそう、いえじ!」




ちょっと気持ちがほんわかした、ある日のレッスン風景でした(笑)













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レッスン室で世界でたった一枚のCDを作る [ピアノレッスン]





7月半ばに開催した教室の発表会。


どうしても出られなかった、小さい生徒さんがいました。



本当は出たかったこともあり、発表会が終わったときは、少しさみしそうでした。



そこで、発表会がわりではないですが、レッスン室でレコーディングしてCDにすることを提案。


パッと笑顔が見えました。


ちょうど仕上がっていた曲があったので、来週録音しようねと別れました。



レコーディング当日、スムースに事が運ぶ予定が、ミスが気になるらしく、思ったより難航(笑)

幾度かのチャレンジを経て、やっとOKが出ました。



データをすぐにパソコンに取り込み、その場でCDに焼いて、初レコーディングが終了しました。



CDには、アーティスト名(その子の名前)を書いてもらいました。


その他、いろいろ書いてもらいたかったのですが、時間がなくなったので、あとで思い出に残るようなことを書いてねと伝えました。



世界でたった一枚のCDを胸に、嬉しそうに帰っていった後ろ姿に、嬉しくなりました。








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ますこしょうこ先生の「生徒がやめない!ピアノ教室」 [書評]




出版されてから4か月、いまだに売れ続けている書籍、「生徒がやめない!ピアノ教室(ヤマハミュージックメディア)」


85名の生徒さんを一人で教える、ますこしょうこ先生が、ご自身の経験や実績を一冊にまとめた本です。



 【第1章】入門から10年の歩み

 【第2章】魅力ある教室であり続けるために

 【第3章】コンサートについて

 【終章】これからのピアノ教室


といった章立てで構成されており、巻末には「ふろく」として、


 ・体験レッスンメニュー例
 ・ますこぴあの教室アンケート~生徒たちの声~
 ・ますこぴあの教室 年間指導計画表
 ・レッスンノート例


が実例とともに掲載されています。



本書のテーマは、「いかに生徒に長くピアノを続けてもらうか」。個人的にポイントだと思った点は、


・初日(体験レッスン)で最大限に惹き付ける
・子どもにも保護者にも未来を見せてあげる
・最初の3か月でこちらのペースに持っていく
・進歩を実感させる工夫をする
・コミュニケーションを密にする
・楽しいイベントで所属感を味わせる
・適切な目標を常に持たせる


こうした部分ではないかと思います。


挙げてみると、当たり前のように感じますが、実践となると簡単ではないのは、教室運営者ならばご理解いただけるでしょう。


特にイベントの開催には、時間や労力、金銭的なもの……。多くのものを投資する必要があります。


こうした点を乗り越え、レッスンからイベントまで、多彩に実践できるのは、やはり著者であるますこ先生の「生徒への愛情」でしょう。



「遠い親戚より、近くのピアノ教師」


確かに親以外で、ピアノの先生ほど長きにわたって一緒にいる「大人」は多くありません。


子どもたちにとって、身近な存在であること、
一緒に将来を考えていける存在であること。


こうした点に、ピアノ指導だけにとどまらない、指導者に与えられた「役割」を感じます。




ピアノ教室運営者であれば、一読の価値がある一冊です。







★今日の一冊
「生徒がやめない!ピアノ教室(ヤマハミュージックメディア)」















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轟千尋先生の「いちばん親切な楽典入門」 [書評]






ピアノ教育業界で、今最も人気のある作曲家、轟千尋先生が、新刊を出されました。


「いちばん親切な楽典入門(新星出版社)」です。


巻頭の「はじめに」から引用すると、


「この本は、楽譜の本当の読み方を解説した本です」

「プロの演奏が素敵に聴こえるのは、ずばり、楽譜の本当の読み方を知っているから」



また、「この本の使い方」から引用すると、


「この本では、音の高さ・長さ、曲のノリ・つくり・表情・裏側の順に、楽譜の本当の読み方を学んでいきます」

「楽譜のルールがわかるだけでなく、演奏が素敵になって、鑑賞がよりおもしろくなる楽譜の読み方をわかりやすく解説」」



この本には付属のCDがあり、冒頭には轟先生ご自身の声で、この本についてお話されています。


「楽譜を読むこと、それはとっても楽しくてスリルがあって、ワクワクすることだと私は考えています」



また、このCDの演奏は、轟先生ご自身によるもので、素敵なピアノ演奏も聴くことができます。
 (Track65の「目をとじて」は素敵な曲ですね)


進め方としては、まずは楽典の知識を分かりやすく解説。その後「チャレンジ」という練習問題や「特訓!」というコーナーで、習熟度を高めます。



この本のタイトルに「いちばん親切な」とあるように、難しいイメージのある楽典を、分かりやすく解説しています。


難しい言葉を使わず、丁寧に解説している点、親しみやすいイラストなど、読みやすい配慮があります。


といっても、音楽の専門家やピアノの先生が読んでも勉強になるレベルの話も少なくありません。

たとえば、各所にある「作曲家のはなし」では、なるほどと思う話が散りばめられています。



轟先生もおっしゃっていますが、音楽で大切なのは「耳」であり、感じる心、ではないかと思います。


けれども、そのためにはある程度の知識は必要です。


私も以前、テレビでアメフトをやっているのを見て、まったくその面白さが分かりませんでした。

なぜなら、アメフトを「鑑賞して楽しむ」ための知識やルールを分かっていなかったから。


それが分かってからは、世界が変わったかのように、このスポーツの面白さが理解できるようになりました。


これと同じで、音楽も「聴いて」「感じる」ためには、ある程度の知識やルールを知っておく必要がある。

そのために楽典があり、本書は「見て」「読んで」、そして「聴いて」学ぶことができます。


しかもその知識は、素敵な演奏にまで昇華できる。



音楽に興味のある生徒に、まず最初に渡す楽典の本、として、これから活用される先生も増えるでしょう。






★今日の一冊
「いちばん親切な楽典入門(新星出版社)」
















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努力の先にあるものとは~発表会を終えて [ピアノレッスン]





暑い日が続いていますね。


今週の月曜日(7月15日祝)に、私の教室の発表会を開催しました。

肌が痛いほどの暑さが続いていたものの、その日だけふっと暑さが和らいだのは、不思議です。


どの生徒さんも、努力の成果を十二分に発揮して、その姿に感動でした。


大体、終わったあとの表情を見れば、出来がどうだったか分かりますが、みんなが、その日の青空のように、晴れやかな表情だったのが印象的でした。



私の教室の発表会では、連弾を必ず取り入れています。

今回は、なんとほぼ全員の生徒さんが、お母さんとの親子連弾。


これだけお母さんが、ピアノでご参加いただける発表会はあまりないのでは、と思いました。



「家での練習では、普段にはない親子の会話ができて、新鮮でした」

そうおっしゃったお母様の嬉しそうな表情が忘れられません。



それほど広くない会場だったため、立ち見が多数出てしまったことだけが悔やまれますが、温かいお客様ばかりで、救われました。



講師演奏は、自分でアレンジしたものを弾きました。

「心に響きました」

というお声は、何よりの宝物です。



発表会後の「おめでとうパーティー」も盛り上がり、私自身も、本当にいい時間を過ごさせていただきました。



何かに向けて、ひたむきに努力することは、人生において大切な時間だと思います。

それは、何らかの形で、必ず自分のなかに残るものだから。


そうした貴重な時間を得られることは、ピアノをやっている人の特権かもしれません。


だから尊いのであり、かけがえがないのであり、幸せなのでしょう。




今回も、音楽の力と、生徒さんの笑顔に感謝の一日となりました。















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つかまり立ちができるようになりました [その他世の中について]






早いもので、2人目の子どもも9か月となりました。



少しずつですが、いろんなことができるようになり、毎日が成長を感じる日々です。



最近、つかまり立ちができるようになりました。

にわかに自慢気な視線をこちらを向けています(笑)



彼のそんな後ろ姿を見ていると、立つこと、それだけでも奇跡的なことのように思えてきます。



身の回りに普通にあること、当たり前のように感じていること、気にしなければ通り過ぎていってしまうこと。


そうしたことに、感謝できるようになってきたのは、彼らのおかげです。




先日、「ママ(主婦の友社)」という絵本を読みました。


子育ては大変ですが、それ以上のものを受け取っているのだ、と感じさせる、いい本でした。

育児を楽しんでいる男の一人として、胸にきました。




今まで見過ごしてきた大切なことに気づかせてくれる。



そんな毎日に感謝しながら、過ごしていきたいと思っています。















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轟千尋先生の「おぼろ月夜の主題による幻想曲」 [ピアノ曲]





懇意にさせていただいている、作曲家の轟千尋先生が、新たな作品を生み出しました。


「おぼろ月夜の主題による幻想曲」という作品で、今回は「全音ピアノピース」で登場です。


全音ピアノピース一覧表による「難易度」は、「D =中級上」とあります。


タイトルの通り「おぼろ月夜」の旋律をテーマにした、7ページにわたる作品。


「幻想曲」とは、形式にとらわれず、自由な楽想で展開する曲、幻想的な趣のある曲を指しますが、この作品も、「おぼろ月夜」という言葉が持つ幻想性と、曲の幻想的なニュアンスが融合した作品となっています。


ちなみに、こちらの「全音ピースサイト」で、実際の楽譜を見ながら作品を視聴できます。

★全音ピアノピース No.519
http://pianopiece.jp/911519-2




曲の冒頭の左手の伴奏はppで、うっすら光の差す古風な夜を表しているかのようです。


おもむろに現れるのが、「おぼろ月夜」の旋律。


D-durから突如、C-durに転調するところは、パッと雲間が晴れたような印象を受けます。



トレモロを主体とした幻想的な背景に、巧妙に調を変えながら、現れるテーマ。

繊細さとグランディオーソな部分が、変わりゆく月夜を表しているかのようです。


印象的な和声は、ドビュッシーやラヴェルを彷彿とさせ、それがまた日本的な趣を醸し出しています。




私も実際に弾いてみましたが、何より感じたのが、

「聴き映えのよさと、弾きやすさ」


コンサートピースにふさわしい華麗さや、聴かせどころもしっかりあります。


また弾きやすさは、素晴らしいピアニストでもある轟先生ならではの、考え抜かれた技法と、ピアニスティックな発想によるものだと感じました。



耳になじみのある旋律なので、発表会の講師演奏などで演奏しても喜ばれそうですね。


(個人的には、なぜD-durを選ばれたのか、興味のあるところです)




轟千尋先生の世界観に触れられる作品。多くの人に親しまれていくことでしょうね。






★今日の一曲
「おぼろ月夜の主題による幻想曲」轟千尋・作曲















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深見友紀子先生の「子どもと電子楽器」ワークショップのご紹介 [音楽お役立ち情報]




私が懇意にさせていただいている、京都女子大学教授の深見友紀子先生が、七夕の日に京都で、コンサートとワークショップ「子どもと電子楽器」を開催されるそうです。


ドラムの音で身体を動かすリトミックや、「リズムで世界一周旅行」など、楽しいワークショップや、シンセサイザーやドラムなどのコンサートも企画されているようです。


親子連れの方はもちろん、ピアノの先生も楽しめそうですね。


入場無料ですが、定員があるため、予約が必要のようです。



以下、深見先生からのご紹介文です↓


「子どもにとってリズムや音、最新の電子楽器との出会いは大切。
日頃あまり触れることのないシンセサイザー、電子ドラム、電子パッドなどを体験できます。
子どもたちとご家族、保育者・教師の皆さん、是非お越しください。
もちろん電子楽器が好きな人もどうぞ! 私もちょっと演奏します」



七夕の日に、お子さんと電子楽器に触れてみてはいかがでしょうか。

(お申し込みは深見先生に直接メールでお願いいたします↓)




■「子どもと電子楽器 コンサート&ワークショップ」

日時:2013年7月7日(日) 14:00~16:00
場所:京都女子大学 幼児教育棟 地階 U002(音楽講義室1)
出演:深見友紀子(ナビゲーター)、篠田元一(シンセサイザー)、鈴木正樹(電子打楽器)、前田遼二(シンセサイザー)
交通アクセス:http://www.kyoto-wu.ac.jp/access/
問い合わせ・予約:fukami@kyoto-wu.ac.jp








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「いいこと質問」 [ピアノレッスン]





私が、レッスンの始めに聞くことがあります。


「最近あった、いいことは?」


すると、小さい子も大きい子も、あれこれ考え始めます。

私はこれを「いいこと質問」と呼んでいます。


いろんな事件の報道ばかりの世の中。ともすると、よくないことばかりに目を向けてしまいがちです。

子どもたちには、せっかく大切な毎日を過ごしているのだから、いいことにフォーカスして日々を送って欲しい。



人は質問されると答えたくなるものです。

「いいこと質問」をすると、子供たちもいいことを探し始めます。


最初はだいたい答えられません。けれども、毎回聞いていると、普段から意識して過ごすようになるようで、答えてくれるようになります。


ポイントは、「最近いいことあった?」とは聞かないこと。

こう聞くと大抵は、あんまりない、と答えます(笑)




ポジティブな質問には、ポジティブな答えが返ってくる。


レッスン室を、ちょっとだけあったかくする質問をしていきたいものです。










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