「音楽会へようこそ!やさしいピアノ小品集」 [ピアノ教本]
小さいな子への選曲に役立ちそうな一冊を。
キャロリン・ミラーの「音楽会へようこそ!やさしいピアノ小品集」です。
作曲者はアメリカ・オハイオ州で活躍する作曲家のキャロリン・ミラー。
「やさしいピアノ小品集」とあるように、レベルは、初級~中級としています。
「初期の間に身につけたい読譜力やテクニックが確実に得られるよう(中略)アイデアがいかされています」
と「はじめに」にあります。
また、特徴を要約してみると、
・シンプルな1つのパターンで構成されているので弾きやすい
・形式がはっきりしているため、音楽の組み立てが理解しやすい
・作曲や即興演奏への興味を育ててくれる
・題材が生活に密着しているので聴いている人も分かりやすい
といったところでしょうか。
最初の5曲は、先生とのアンサンブルができるように、連弾曲となっています。
後に続く10曲はソロの曲で、後半になればなるほど、魅力的な作品が増えてくるように思います。
私もこの曲集を全て弾いてみましたが、ペダルも豊富に使用する、独特で美しい曲がありましたね。
「海辺のそよ風」の曲中に(take timeゆとりをもって)という指示が書かれています。
自然な演奏は、テンポの中に心地よい揺れや息遣い、時間の伸び縮みが必ずあるもの。
そうしたことを初級の段階からきちんと教えることは、とても大事なことだと改めて感じました。
発表会の選曲の際に、候補に挙がりそうな一冊ですね。
★今日の一冊
「音楽会へようこそ!やさしいピアノ小品集」
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