「CDでわかる みんなの楽典 高田美佐子・著」 [書評]
スポーツを楽しむためにルールがあるように、音楽を楽しむためには、やはり知識や仕組みなどを理解している必要があります。
そうしたこともあり、世の中には、たくさんの「楽典本」があります。
最近出た書籍に、「CDでわかる みんなの楽典 高田美佐子・著(ナツメ社)」があります。
この書籍には、難しくとらえられがちな楽典を、分かりやすく学べるような工夫がたくさんあります。
たとえば、付属のCDは、聴きながら学ぶために、各問題と対応しています。
やはり音楽の勉強の基本は、聴くことにあります。そのため聴きながら自分のペースで学べるのはいいですね。
フランソワという11歳の少年のキャラクターと一緒に学んでいきますが、付属のCDで歌っているのが、このフランソワ君、ということなのでしょう。
コンテンツとしては、
【第1章】音の高さ
【第2章】音の長さ
【第3章】拍とリズム
【第4章】音程
【第5章】音階
フランソワのパリ音楽散歩
【第6章】和音
【第7章】ニュアンス
【第8章】音楽の形式
まとめの問題
となっています。
イラストもたくさんあり、カラーなので見た目にも取り組みやすい印象を与えます。
ビジュアル的に、おそらく子ども向けに作られた書籍だと思うのですが、大人でも幅広く使えると思います。
各所に、細かい解説などがあり、専門的に学んできたつもりでも、知らなかったことがあったりして、勉強になりましたね。
フランソワ君と一緒に巡る、「フランソワのパリ音楽散歩」は、パリの写真と共に、音楽が生まれた背景を知ることができます。
私も一度だけパリを訪れたことがありますが、あの時の街の香りや雰囲気を思い出しました。
こうして、音楽の背景を学びながら、いろんな街を巡ることができたらより理解も深まるでしょうね。
問題も多く掲載されていて、楽典のエッセンスを十分学ぶことができるので、コストパフォーマンスの高い書籍ではないかと思ったりします。
楽典を詳しく、そして楽しく学びたい生徒さんには良い教材ですね。
詳しくは、ナツメ社のホームページにて。
★今日の一冊
「CDでわかる みんなの楽典 高田美佐子・著(ナツメ社)」
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