これは楽しい!「ブルグミュラーでお国めぐり」 [ピアノ教本]
最近は、発表会が近づいていることもあって、連弾の曲集の情報収集をしております。
そんな中、かなり面白い連弾曲集を発見しました。ピアノを習う人ならば誰もが知るブルグミュラーを連弾にアレンジした、後藤ミカ先生の「ブルグミュラーでお国めぐり」です。
ブルグミュラー25の練習曲は、今も昔と変わらず人気のある曲集ですよね。特に「アラベスク」や「貴婦人の乗馬」などは、発表会などでは、今だに定番曲です。
この連弾曲集では、子供たちに人気の高いブルグミュラーの定番曲を、楽しい連弾曲集に仕立て上げているところが圧巻です。
特徴としては、ブルグミュラー25の練習曲を、「世界の特徴ある音楽」にアレンジしているところ。
例えば、「タンゴ・デ・アラベスク」と言う曲では、アルゼンチンのタンゴのイメージで仕上げられています。
他にも、「イタリア」はカンツォーネ、「フランス」はシャンソン、「ブラジル」はカーニバルなど、その国ならではの音楽・リズムで、定番曲を見事にアレンジしています。
しかも、ただの連弾にはとどまらず、演奏者が入れ替わるなどの、アクロバティックな要素も取り入れているところが良いですね。
例えば、「タンゴでアラベスク」では、
「少しずつプリモにずれる」
「(プリモが)立ってセコンドに移動」
など、観客を意識した面白い仕掛けがしてあります。
また「美しい小鳥せきれい」では、最初セコンドが、
「プリモの右に立って左手を後ろにまわし小鳥のくちばしのように弾きましょう」
というビジュアル的な面白い工夫があります。
この曲集はピアノ連弾の他に、フルートやヴァイオリン、ボーカルとピアノ連弾とのアンサンブルができる譜面も付けられています。
「素直にはずんでカーニバル」では、リコーダー2重奏とのアンサンブルも楽しめます。
他の楽器とのアンサンブルは、発表会やお楽しみ会には使えますね。
巻頭には、「お話と練習の手引き」というページが設けられていて、各曲の雰囲気やストーリーが掲載されています。また、編曲者自身の「演奏のポイント」も掲載されいるので、演奏の際のヒントとして役立ちます。
「アラベスク」をはじめ、ブルグミュラーのこの曲集は、誰もが一度は耳にしたことがあるでしょうから、発表会のちょっとしたアクセントに使用するのもいいですね。
また、習ったことのある大人の生徒さんは、大抵ブルグミュラーを通ってきた方。
昔の手習いで暗譜で弾ける方も多いですから、マンネリ化しているレッスンで、連弾で遊んでみるのもアリです。
さらに、今ブルグミュラーをやっている子供たちには、「仕上げ記念」で、この連弾曲集で遊ぶというのも面白いですね。
教室に一冊あると、いろんなシーンで使うことができますので、ご興味がありましたら、ぜひ一度見てみて下さい。
※「ブルグミュラーでお国めぐり」←表紙はこちら
今日もありがとうございます
↓
にほんブログ村
コメント 0