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「音楽会へようこそ!やさしいピアノ小品集」 [書評]



キャロリン・ミラーの新刊「音楽会へようこそ!やさしいピアノ小品集」が出版されました。



「はじめに」によると、


「初期の間に身につけたい読譜力やテクニックが確実に得られるよう(中略)アイデアがいかされています」


とあります。また、特徴を要約してみると、


 ・シンプルな1つのパターンで構成されているので弾きやすい

 ・形式がはっきりしているため、音楽の組み立てが理解しやすい

 ・作曲や即興演奏への興味を育ててくれる

 ・題材が生活に密着しているので聴いている人も分かりやすい


こうしたことを挙げていますね。


この曲集では、15曲が収められています。


最初の5曲は、先生とのアンサンブルができるように、連弾曲となっています。非常にシンプルなので、はじめての発表会にも使えそうです。


後に続く10曲はソロの曲で、後半になればなるほど、魅力的な作品が増えてくるように思います。



「海辺のそよ風」の曲中に(take timeゆとりをもって)という指示が書かれています。


私もドイツ留学中の先生によく言われたのは、「Zeit nehmen」でした。


「take time」と同じニュアンスで、フレーズの終わりは息遣いと共に、時間(ゆとり)をきちんとかけながら、演奏することの大切さを教えられました。


自然な演奏は、テンポの中に心地よい揺れや息遣い、時間の伸び縮みが必ずあるもの。


そうしたことを初級の段階からきちんと教えることは、とても大事なことだと改めて感じました。



発表会の選曲の際に、候補に挙がりそうな一冊ですね。




※今日の一冊
「音楽会へようこそ!やさしいピアノ小品集」








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