吉松 隆さんの「ピアノ曲集 ヴィネット」を弾いて [ピアノ曲]
ピアノを弾いていて、嬉しくなるのは、そこに癒されている自分があるとき。
そういう時間を持てている自分に、満足感を得ているのでしょう。
先日、吉松 隆さんの「ピアノ曲集 ヴィネット」を弾いてみました。
吉松さんと言えば、2012年のNHK大河ドラマ「平清盛」の音楽を担当され、話題となっています。
巻末の「ヴィネットについて」にもありますが、この曲集は、ピアニストの河村泰子さんのCDのために編纂されたもののようです。
この曲集には、
●6つのヴィネットop.105
●4つのロマンス~ヴィヨンの妻より
●青い神話
が収められています。
「『ヴィネット』は、人物や情景を描いた小さな絵や写真」ということ。また、「青い神話」は、吉松さんが17歳(高校3年生)の頃に作曲されたものだそうです。
吉松さんは、最近では「タピオラ幻景」や「ゴーシュ舞曲集」など、「左手」のための名曲を相次いで作曲されています。
今回のような、本格的な両手のためのピアノ作品は、10年ぶりの出版ということです。
私もこの「ピアノ曲集ヴィネット」を全曲弾いてみましたが、どれも素敵な曲ばかりです。
「ピアノ」という楽器が放つ音色、響き、空気感。それらをすべて抱合するかのような、クリスタルな響きが非常に印象的で、心に残ります。
時に激しく、時に壊れやすいガラス細工のような繊細に、様々な音色を紡ぎ出しています。
特に「4つのロマンス~ヴィヨンの妻より」の4曲は、弾いていて癒されている自分がいましたね。
ピアノに触れている自分が嬉しくなるような、そういう感覚を覚えました。
収められている作品は、どれも素敵なものばかり。
吉松さんの世界を味わうには、お勧めの曲集ですね。
★今日の一冊
「ピアノ曲集 ヴィネット」(吉松 隆・作曲)
吉松さん・・・何年も前からFM放送などでもおなじみの方ですが、「プレイアデス舞曲集」も素晴らしくてCDを良く聴いております。今年は「大河・・・」を担当されて大忙しと思いますが、マイペースで進んでいって欲しいですね
by ユキタロウ (2012-05-10 22:15)