SSブログ

なぜ同音連打は指を変えるか? [ピアノテクニック]

ピアノの楽譜を見ていると気付きますが、同じ音が連続している時は、指使いをかえるように書いている場合が多いですよね。

ピアノに長年携わってきている者にとっては、同音連打は同じ指で弾かず、指をかえる、というのがいわば「定石」のようになっています。


これに関して、子どもたちは疑問を持つ場合が多いようです。

確かに、同じ音なら同じ指でいいじゃん、というのは当然の思考ですよね(笑)


先日、なぜ指をかえるのか、と聞かれ、いざ考えてみるとどうしてだろう、と少し返答に窮しました。


考えられるのは、速く弾くためには、指をかえた方が良いから、ということでしょう。(ラヴェルの夜のガスパールの連打を同じ指で弾くピアニストもいますが)


ですが、ゆっくりした曲でも、楽譜には指をかえるように書いてある場合が多い。


そこでいろいろと考えてみましたが、この場合、練習を重ねていれば、指をかえたほうが、同じ指で弾くよりも、


「音色を変えやすい」

「ニュアンスをつけやすい」

「強弱をつけやすい」


というメリットがあるのでは、という解答らしきものにたどりつきました。


子どもたちにこれを分かりやすく説明するのは至難の業ですが(笑)


ですが、「そういうきまりだから」とか「そう書いてあるから」という理由ではなく、彼らの腑に落ちる説明ができなければ、やはり指導のプロとしては失格ですよね。


まずは、そもそもなぜそうなっているのか?という「そもそも思考」を常として、あらゆる事象を考える習慣をつけたいものだ、と改めて感じました。


生徒さんから学ぶことは、多いですね。





そもそもなぜこのボタンがあるのか。
押してみてはいかがでしょう。
       ↓
にほんブログ村 クラシックブログ ピアノ教室・ピアノ講師へ
にほんブログ村







nice!(0)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 0

コメント 2

通りすがり

こんにちは、検索エンジンから辿り着きました。
自分は、指を変えるのは力が入らないように、ということも大きいかと思います。指を変えずに連打してしまうと、手首や肩に力が入ってしまう場合が多いと思うので…
やはりそうなると音色も硬いものになってしまいますしね…
by 通りすがり (2010-11-28 14:25) 

lila

通りすがりさん、コメントありがとうございます。

なるほど、同音連打で指を変える理由は、確かにそういうこともありますね。
同じ動きを繰り返すと、人は自然と力が入ります。
それを避ける、という意味もあるのですね。

なるほどなコメントありがとうございました。


by lila (2010-12-15 08:09) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。