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導入で使える連弾曲集「おとのくにであそぼう」 [ピアノ教本]

先日、使える教材を見つけました。

ヤマハミュージックメディアから出版されている「おとのくにであそぼう」です。



この曲集の大きな特徴は、「初めてピアノを触る子でも、音楽の世界を楽しめる連弾曲集」と言う点にあると思います。


初めてピアノを習う子というのは、全く知識も技術もないため、ピアノを弾くということができません。できるのは「鍵盤を押す」くらいですよね。


ですが、先生との「連弾」であれば、ピアノと出会ったその日から、音楽の素晴らしさに触れることができます。


この曲集では、生徒が担当するのは「たったの1音」だけです。それだけでも、伴奏譜の素晴らしさもあり、生徒は十分音楽を、そしてピアノを楽しむことが出来るわけです。


先生のパートは、「クラシック風」「ジャズ風」「ボサノヴァ風」「ロック風」「日本風」と、様々なアレンジを施してあり、いろいろな音楽に親しむことができます。



この曲集の秀逸なところは、「生徒のパートは単音だけに絞り、イメージ作りに専念させている」という点だと思います。


実物のテキストをご覧いただければお分かりかと思いますが、左のページは先生の連弾譜で、右ページは生徒が見るイラストです。


そして生徒のページ(右)には、曲の感じを説明する物語(メッセージ)が書いてあり、生徒はイラストとそのメッセージを読みながら弾くことで、その世界に入り、音楽で表現することを学びます。


例えば、「やさしいピエロのなみだ」というイ短調の曲で、生徒のページには、かわいいピエロが泣いているイラスト。


「ピエロさん どうして ないているの?なみだを ふいていっしょに おどりましょう。」


というメッセージを読み、その世界をイメージしながら生徒は単音で「その世界を演じる」わけです。



秀逸なのは、単音だけなので、生徒は弾くことに集中せずに、そうした音作りやイメージ作り、そしてリズムに専念できる、という点。


しかも、音符に関しては「読譜」を迫るものではないため、純粋に音楽を楽しむ、ということに没頭できます。



連弾曲も、どれも素敵な曲ばかりで、生徒は1音しか弾いていないのにも関わらず、音の世界に引き込まれます。



この曲集は、体験レッスンの現場でも使えます。初めてピアノを習う子でも、単音なら弾けますし、単純なリズムであれば、すぐに覚えられます。

「先生と一緒に音楽を奏でることができた」という経験は、何より楽しい想いでになるでしょうね。


体験レッスンのネタがない、導入期のレッスンに新しいエッセンスを加えたいと思ってらっしゃる先生は、ぜひ一度ご覧になってみてください。



「おとのくにであそぼう」ヤマハミュージックメディア刊



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