これは面白い!「ブラウン管からケンバンわ♪」 [ピアノ教本]
今日は面白おかしい曲集のご紹介です。
全音楽譜出版社から出ている、「ブラウン管からケンバンわ♪」です。
この曲集には「ピアノでときめくCM・テレビテーマ曲集」という副タイトルがついていて、思わず懐かしい~とうなってしまうようなCMソングやテレビ番組のテーマ曲をピアノ用にアレンジしています。
「本書について」にもあるように「原曲の雰囲気がバッチリ残った」アレンジが、とても良い感じです。
まず、表紙が昔懐かしい「ツマミ」のあるテレビになっていて、この表紙の装丁が曲集全体のテーマを表しています。
目次が新聞の「テレビ欄」で、1チャンネルが「一発」、2チャンが「ノリノリ」3チャンが「名曲」、5チャンが「映画」のようにジャンル分けされていて、その中で、懐かしいCMテーマ曲を配置しています。
この「テレビ欄」も、古い新聞を想起させるようなデザインと、なぜか「バッハ 演奏法と解釈」の宣伝をしているところが、個人的には面白いと思いました。
さらに、ひとつ一つの楽譜はブラウン管をイメージしたイラストの中に収まり、ほぼ1ページ完結の簡単なアレンジを施しています。
面白いのは、そのイラストの左側にボリュームの「ツマミ」があり、そこに、該当する曲の特徴を5段階で示していること。
●難易度「やさしいなりにちょっとずつ違う演奏レベル度」
●胸キュン度「懐かしい、ちょっぴり切ない、ときめきの心象度」
●ちょいワル度「酸いも甘いも知る大人の雰囲気度」
●お笑い度「弾いてウケる、聴いて笑える面白度」
●お熱い度「弾いても聴いても熱くなる、気分高揚度」
の5つのツマミで、表示しています。
また、ご当地の方にしか分からないコアなCMソングも掲載されていて、知っている方には面白いでしょうね。
●「ハトヤの唄」(静岡県)
●「二鶴堂 博多の女」(福岡県)
●「上新電機 情熱をなくさないで」(大阪)
小さい子は、クラシックには興味がなくても、アニメソングやこうしたCMの曲など、聞き覚えがあるものに関しては、興味をもって弾くものですよね。
特に、小学生の男の子には反応が良さそうな曲集ではないか、という印象ですね。
レッスンがちょっとマンネリ化しているな、と思う先生にもレッスンの合間やクッション的な使い方をしてもありでしょうね。
また、この曲集にはかなり懐かしいCMソングも入っていますので、大人の生徒さんにとっても、面白い曲集なのでは、という印象です。
曲頭の速度表示部分に、演奏する時のイメージを、面白おかしく示しているところも、チェックです。例えば、
●正露丸⇒「お世話になってます」
●セブンイレブン⇒「24時間弾こう」
●ミスタードーナッツ⇒「オールドファッションで」
●ビックカメラCM⇒「池袋の不思議を考えながら」
●明治カールのテーマ⇒「カールおじさんはアラフォーらしい」
●ネスカフェゴールドのテーマ⇒「違いがわかる男を意識して」
という感じで、メトロノーム表示の横に、ワンポイントで笑わせてくれています。
曲集の一番最後には「ラジオ体操第一」と「ラジオ体操第二」の完全版が掲載されています。
私もラジオ体操は、ネタとして持ち曲にしていますが、弾いてあげると子供たちが喜びます。
曲集として、かなり異色な印象を受けますが、1冊の本としては、物作りの「こだわり」を感じます。
全音編集ブログで拝見いたしましたが、2009年11月の発売前に、すでに重版が決まっていたとか!
これはすごいことですよね。
テーマの設定から、装丁、選曲、コメントなど、細部にまでこだわって統一感を出すなど、軽い印象の中にも
「楽しい音楽をピアノで弾いてもらいたい」
「ピアノで弾く楽しみを感じてもらいたい」
という、出版社や編集の方の熱い思いを感じます。
しかもこの曲集の続編、「ブラウン管だよケンバンわ♪ 祝第2弾」が今年5月に発売されるなど、反響の大きさがうかがえます。
「調子に乗って第2弾」という表紙のコメントもおもしろいですね(笑)
このノリは、今までの音楽楽譜出版界には無かったノリ。
ぜひこの曲集の編集者さんに、一度お会いして、制作裏話などインタビューさせていただきたいものです(笑)
※「ブラウン管からケンバンわ♪」
全音楽譜出版社から出ている、「ブラウン管からケンバンわ♪」です。
この曲集には「ピアノでときめくCM・テレビテーマ曲集」という副タイトルがついていて、思わず懐かしい~とうなってしまうようなCMソングやテレビ番組のテーマ曲をピアノ用にアレンジしています。
「本書について」にもあるように「原曲の雰囲気がバッチリ残った」アレンジが、とても良い感じです。
まず、表紙が昔懐かしい「ツマミ」のあるテレビになっていて、この表紙の装丁が曲集全体のテーマを表しています。
目次が新聞の「テレビ欄」で、1チャンネルが「一発」、2チャンが「ノリノリ」3チャンが「名曲」、5チャンが「映画」のようにジャンル分けされていて、その中で、懐かしいCMテーマ曲を配置しています。
この「テレビ欄」も、古い新聞を想起させるようなデザインと、なぜか「バッハ 演奏法と解釈」の宣伝をしているところが、個人的には面白いと思いました。
さらに、ひとつ一つの楽譜はブラウン管をイメージしたイラストの中に収まり、ほぼ1ページ完結の簡単なアレンジを施しています。
面白いのは、そのイラストの左側にボリュームの「ツマミ」があり、そこに、該当する曲の特徴を5段階で示していること。
●難易度「やさしいなりにちょっとずつ違う演奏レベル度」
●胸キュン度「懐かしい、ちょっぴり切ない、ときめきの心象度」
●ちょいワル度「酸いも甘いも知る大人の雰囲気度」
●お笑い度「弾いてウケる、聴いて笑える面白度」
●お熱い度「弾いても聴いても熱くなる、気分高揚度」
の5つのツマミで、表示しています。
また、ご当地の方にしか分からないコアなCMソングも掲載されていて、知っている方には面白いでしょうね。
●「ハトヤの唄」(静岡県)
●「二鶴堂 博多の女」(福岡県)
●「上新電機 情熱をなくさないで」(大阪)
小さい子は、クラシックには興味がなくても、アニメソングやこうしたCMの曲など、聞き覚えがあるものに関しては、興味をもって弾くものですよね。
特に、小学生の男の子には反応が良さそうな曲集ではないか、という印象ですね。
レッスンがちょっとマンネリ化しているな、と思う先生にもレッスンの合間やクッション的な使い方をしてもありでしょうね。
また、この曲集にはかなり懐かしいCMソングも入っていますので、大人の生徒さんにとっても、面白い曲集なのでは、という印象です。
曲頭の速度表示部分に、演奏する時のイメージを、面白おかしく示しているところも、チェックです。例えば、
●正露丸⇒「お世話になってます」
●セブンイレブン⇒「24時間弾こう」
●ミスタードーナッツ⇒「オールドファッションで」
●ビックカメラCM⇒「池袋の不思議を考えながら」
●明治カールのテーマ⇒「カールおじさんはアラフォーらしい」
●ネスカフェゴールドのテーマ⇒「違いがわかる男を意識して」
という感じで、メトロノーム表示の横に、ワンポイントで笑わせてくれています。
曲集の一番最後には「ラジオ体操第一」と「ラジオ体操第二」の完全版が掲載されています。
私もラジオ体操は、ネタとして持ち曲にしていますが、弾いてあげると子供たちが喜びます。
曲集として、かなり異色な印象を受けますが、1冊の本としては、物作りの「こだわり」を感じます。
全音編集ブログで拝見いたしましたが、2009年11月の発売前に、すでに重版が決まっていたとか!
これはすごいことですよね。
テーマの設定から、装丁、選曲、コメントなど、細部にまでこだわって統一感を出すなど、軽い印象の中にも
「楽しい音楽をピアノで弾いてもらいたい」
「ピアノで弾く楽しみを感じてもらいたい」
という、出版社や編集の方の熱い思いを感じます。
しかもこの曲集の続編、「ブラウン管だよケンバンわ♪ 祝第2弾」が今年5月に発売されるなど、反響の大きさがうかがえます。
「調子に乗って第2弾」という表紙のコメントもおもしろいですね(笑)
このノリは、今までの音楽楽譜出版界には無かったノリ。
ぜひこの曲集の編集者さんに、一度お会いして、制作裏話などインタビューさせていただきたいものです(笑)
※「ブラウン管からケンバンわ♪」
これは私もネタとしてほしいですね。
教室発表会のネタとしても使えるし。なかなかヤマハなどで実物の楽譜を見ないのは、ひょっとしてバカ売れしているからでしょうか??
by ことなりままっち (2010-07-08 11:52)