フランツ・リストの歌曲

私は歌曲の伴奏もさせていただいておりますが、最近はフランツ・リストの歌曲に触れる機会がありました。


リストというと、超絶なピアノ曲や交響詩などが挙げられますが、非常に美しい歌曲をたくさん作曲しているんですよね。

peters版などで出版されていますが、かなりの厚さの本になっています。


リストの歌曲で特徴的なのは、やはりピアノ伴奏部分の華麗さ、情景描写の巧みさが挙げられると思います。

もちろん歌のメロディーラインは限りなく美しいのですが、それに加えてピアノ伴奏への力の入れ具合がかなりなものになっている印象です。


これは、やはり自身がピアニストだった、ということと、歌の世界を創り上げるためには、やはりピアノ伴奏部分に重きを置くべき、というリストの考えから来ているのかもしれません。


この点、歌い手さんにとってそれほどメジャーではない作曲家に挙げられているのは、もしかしてそういう理由からかもしれませんね。


ピアノがちょっと目立ってしまうというか（笑）


やはりシューベルトやシューマン、マーラーなどの歌曲の方が、歌とピアノのバランスが絶妙に取れていますし、歌っている人にとっても、そしてピアノ弾きにとっても、非常に溶け合う音楽になっているのでは、という感じです。


リストの歌曲は、数は少ないですが音源として販売されているので、ご興味のある方は、聴いてみることをおススメいたします。結構良いですよ。



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