「続・ザッツ・ピアノ・エンターテイメント!」 [書評]
楽譜を見て笑ったことはあまりありませんが、こちらの「続・ザッツ・ピアノ・エンターテイメント!」は、その数少ない曲集のひとつです。
ピアニスターHIROSHIさんが監修、「ピアノでもっと人を笑わせる方法、伝授します」と副題にもあるように、面白いアレンジの曲、パロディー作品が44曲収められています。
タイトルに「続」とあるように、同タイトルの曲集の続編。それだけ反響があったということなのでしょう。
ほぼどの曲も、見開きのページで終わる短い編曲。そのため弾きやすい(取り組みやすい)印象です。
「かたつむり」と「証城寺のたぬきばやし」を同時弾き
「モーツアルトのピアノソナタ」が「きよしこの夜」と合体
「月光ソナタ」がいつのまにか「荒城の月」に
「ゲゲゲの鬼太郎のシューマン風/ブルグミュラー風の変奏曲」
どうしてこの組み合わせを思いつくのだろう、と思うほど、異質な作品を斬新に組み合わせています。
パロディー曲ばかり並びますが、そのなかでも、「イパネマの春便り」「新・愛情物語」は、オシャレなアレンジを聴かせてくれる作品もあります。
いずれにせよ、弾いて楽しい、聴いて楽しい、そんな一冊ですね。
★今日の一冊
「続・ザッツ・ピアノ・エンターテイメント!」
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