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「おいしいピアノレシピ フルコース~まろやか名曲クラシック~」 [ピアノ教本]



「ピアノ演奏と料理は似ている」、そんな発想から新しい曲集が出ています。

演奏のアドバイスを「料理のレシピ仕立て」で解説した、「おいしいピアノレシピ フルコース~まろやか名曲クラシック~」という面白いコンセプトの楽譜です。


一見すると、およそピアノ楽譜とは思えない表紙と装丁、料理本だと思う方が大半でしょうね(笑)


収められている曲目は、


●パッヘルベルのカノン(後藤丹・編曲)
●ノクターン第2番
●乙女の祈り
●小犬のワルツ
●エリーゼのために
●ソナタ悲愴第2楽章
●亡き王女のためのパヴァーヌ
●月の光


と、クラシックの中でも誰もが知るポピュラーな選曲となっています。


これら8曲を「全8品のフルコースメニュー」として曲集の大きなコンセプトとしています。たとえば、巻頭には演奏のためのポイントを、「ピアノ料理の基本」として、


●基本の調味料:ピアノ演奏の「さしすせそ」
●基本の調理法:仕上がりに差がつくちょっとした"コツ"

という感じに解説してあります。


メロディーやリズム、ハーモニーなどを「調味料」に、タッチやぺダリングを「調理法」に例えて解説、写真もスパイスや調理しているものを掲載。


また、8曲ある各楽譜の前には、

「シェフからの一言」・・・作曲者や曲の解説
「材料」・・・legatoなど楽語の説明
「下ごしらえ」・・・練習法や指使いのポイント
「作り方」・・・実際の演奏のポイント
「クッキングポイント」・・・聴かせどころ

といったコンテンツが見開きで展開。1つの作品を、料理のレシピに例えて解説しています。


ここまでのこだわり、面白いです(笑)



はっきり言ってしまえば、曲目や楽譜に関しては、世の中にある名曲集と変わりありません。


ただ、後藤丹先生の「あとがき」にもあるように、「遊び心に満ちた」一冊であることは注目に値します。



こうした新しいコンセプトの楽譜が出ることで、ピアノを身近に感じ、より親しみを感じる人が増えたなら。


そうした、この曲集制作の裏にある「思い」を感じました。







今日の一冊
「おいしいピアノレシピ フルコース~まろやか名曲クラシック~(全音楽譜出版社」










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