「音大生のための就職徹底ガイド 新村昌子・著」 [書評]
音大生は、他の大学生に比べて、就職に対する意識が低い、と言われます。
確かに、私も在学中は進学を考えていたため、就職活動はしませんでした。
周りを見ても、積極的に動いている人は少数だったように思います。
ただ学生にとって、今のこうした時代は、自分がしたいことも加味して、先々のことを現実的に考えていく必要があると思います。
また、私の経験から鑑みても、進学・就職いずれにせよ、ある程度先回りして動いておくことが大事でしょうね。
さて、それに関連するわけではありませんが、先日「音大生のための就職徹底ガイド 新村昌子・著(ヤマハミュージックメディア)」という本を読みました。
タイトルにもあるように、音大生に向けた就職ガイド書籍です。
オーケストラ事務局、レコード会社、音楽事務所、出版社など、音楽にまつわる仕事が多岐にわたって紹介されています。
前述したように、音大生の就職活動への意識は低いと言わざるを得ませんが、これを読めば、何か動き出さねばという気持ちになりそうですね。
また、音大生であっても、社会で生きていくための実務経験やスキルがいかに大切か、という点が伝わってきます。
個人的には、各職業の方のインタビューが面白く、特に写譜の方の話は興味深かったですね。
巻末には、「自分の磨き方」という章もあり、学生には何かと役に立つ情報があります。
著者が自ら経験したことに基づいて書かれているので、とてもリアルに響きます。
現役の音大生やこれから音楽で仕事をしていきたいとする人には、役立つ一冊ではないかと思います。
今日の一冊
「音大生のための就職徹底ガイド 新村昌子・著」(ヤマハミュージックメディア刊)
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