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宇治田かおる先生の「からだで変わるピアノ」 [ピアノテクニック]


良い本を読みました。

宇治田かおる先生の、「からだで変わるピアノ」(春秋社)です。


この本では、ピアノ演奏の基礎は「身体の使い方」と定義、そのための方法や工夫が述べられています。


私も思いますが、大抵弾けないパッセージは、力の入れ過ぎ、あるいは呼吸をしていないことなど、「体」に問題がある場合が多いですよね。


また、個別のテクニックができない場合、それは腕の使い方や、「意識」を変えるだけで、ぽっと出来るようになった経験は私にもあります。



なるほど、と思ったフレーズがあったので、いくつかご紹介を。


「慣れてない動きを見つけたら、レベルアップのチャンス」

「脱力とは、何かをしている感じがない状態」

「支え、とは柔軟性と動きのエネルギーによってできるもの」

「ゆっくり弾ける=コントロールできる指」



コップや三輪車など、身近なものの例えがあり、分かりやすく、あえて譜例や図解がないところも、逆にイメージさせたり考えさせます。


脱力に関しては、私もどう生徒さんに伝えたら良いのか、と思う部分がありましたが、この本を読んで腑に落ちる部分は多かったですね。



印象に残っているのは、第7話の「ピアノとの良い関係」の部分。


「自分がされて嫌なことはピアノにもしない」

といったように、ピアノとの向き合い方などを人間関係と結び付けて語られているところなど、人との良好なコミュニケーションにも通じるものがある、と感じました。


ピアノとの接し方で、音色も変われば、それを聴いた人が感じる印象も変わる。

だからこそ、同じピアノを弾いても、どれ一つとして同じ演奏がないということなのでしょうね。



ピアノで少し行き詰っている方、またそういう方を教えている人には、ひとつの方法論、考え方として読んでみるのも良いかもしれません。








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