最近よく聴いているアーティスト [アーティスト]
留学時代に、ハンブルグ大学に通うドイツ人の学生さんと、語学交換勉強会をしていました。
彼は、日本語を学んでいる人で、私から日本語を学び、私はその逆を。
毎週、大学周辺で落ちあってお互いの語学の知識を交換していました。
その彼は、かなりの音楽好きで、いろいろMDに落としては、私に聴いてみて、と渡してくれました。
中でも良いな、と思ったのは「Weather Report」というアーティストの曲や、そのテイスト。
その頃の、春という季節感にマッチしていたのかもしれませんが、よく聴いていました。
最近聴いているのは、デビット・ベノアというピアニストのアルバム。
これは、楽器店の方に車で送ってもらったときに、たまたまオーディオから流れてきていたものです。
ちょっと聴いてみて、「いいな」と思ったので、すぐにアーティストを聞いて、タイトルをメモ。
爽やかな風のようなテイストで、ドライブで聴いたら良さそうです。
Weather Reportも、David Benoitも正直言うと、どういうアーティストなのか全く知りません。
今度、フュージョン系に詳しい音楽ライターの山本美芽さんにお会いするので、ちょっと聞いてみようと思います。
藤先生、こんにちは。何の予備知識もないところから、
ウェザーリポートやベノワにたどり着くとは、さすが藤先生!! びっくりです。私の一番好きで大好きな人たちです。
ウェザーリポートは、フュージョンというよりジャズの歴史のなかでも欠かせない偉大なバンドで、伝説的なベーシスト、ジャコ・パストリアスが活躍していたことでも知られています。残念ながらもうバンド自体はメンバーが亡くなったりして活動していませんが、そのアルバムは、いま聴いても革新的でワクワクするようで、ほんとうに新鮮!!! 「8:30」(エイトサーティ)と、「Heavy Weather」が代表作といわれていて、おすすめです。キーボードはジョーザヴィヌルというジャズ界のグルダみたいな方が弾いているんですよ。ドイツでもすごい人気だったと思うので、ドイツ人のお友達の方も聴いていらしたんでしょうね。まあとにかくベースに注目して聞いてください。ちなみに私が追っかけしていたドラマーの則竹さんは、ウェザーが来日したとき4歳で、ライブに行って演奏を聴いたとおっしゃってました。
ベノワは、昨年来日していて、丸の内のコットンクラブで演奏していたのを聴きにいきました。ベノワはピアノがすごく上手で上品で、しかもピアノだけが目立つんじゃなくて、サウンド全体がおしゃれという、ピアノと作曲とアレンジ全部できちゃう系の人です。クラシックの世界では、こういう芸当のできる人たちはラフマニノフあたりで消滅しているわけですが、特にフュージョンの世界では、ピアニストでピアノだけ弾いていればいいんでしょ、なんてふんぞり返っている人は誰もいなくて(笑)、キーボードも弾けばアレンジもやる、オーケストレーションもする、もちろん作曲ができるのは当たり前、それでクラシックを弾かなくちゃいけなくなったら実はすごくうまかったりして、「現代にもいるんだ、こういう人たち」と、いちいち感心していた時期がありました。さすがに最近慣れちゃいましたけど。
日本だと彼のCDの棚はフュージョンってことになるのですが、実はアメリカに行くとフュージョンという棚は消滅してしまっていて、スムース・ジャズか、コンテンポラリージャズか、そのどっちかということになります。スムースジャズは90年代を最盛期に、ものすごく人気があって、スムースジャズ専門のジャズ曲が全米にあったものでした。ベノワはスムースジャズの中心的アーティストです。米アマゾンでsmooth jazz というジャンルでくくって探していくと、視聴もたくさんできますのでおすすめです。
さわやか系がお好きなようなので、ギターのスムースジャズもお好みに合うかもしれません。
http://jazzfusion.comのCDレビューを探していくと、スムースジャズのおすすめ盤がたくさん出てきます。
by 山本美芽 (2011-06-27 00:01)
山本美芽さん、コメントありがとうございます。
ここまで詳しくコメントして下さった方は初めてです(笑)
とても参考になりました。
こちらの世界も奥が深いんですね。いろいろと勉強してみようと思います。
またこれからも情報をいただけたらと思います。
ありがとうございました。
by lila (2011-07-12 07:05)