春畑セロリ先生の「ぴあのらくがきだいありー」 [ピアノ教本]
今日は、先日出版された曲集をひとつ。
春畑セロリ先生の「ぴあのらくがきだいありー」です。
以前も、何度も取り上げてきました春畑セロリ先生ですが、この曲集は先生の新刊です。今回の新刊も春畑先生のアイデアが詰まった、素敵な曲集ですね。
巻頭に、春畑先生はこのように書いてらっしゃいます。
「この曲集は、あなたの『気持ち』の日記です(中略)あなたの『きょう』の気持ちのままに、思ったように、感じたように弾いてみてください」
そのため、どの曲にも強弱記号や速度記号、表現記号など全く記載されていません。この部分に関しては、子どもたちの「感性」に委ねているということですね。
また、タイトルに「だいありー」という言葉もありますが、譜面には自分の気持ちを書く欄があります。
こうした自分の気持ちや表現の「種」となるものを書くことで、その曲に向うときの心のあり方が、見えてくるように思います。
この曲集に収められている曲の数々は、どれも個性的で素敵ですが面白いのはタイトル。
「めっちゃうれしいマーチ」
「めんどくさ~いワルツ」
「てれちゃうかもアンダンテ」
「あたまにきちゃったファンファーレ」
など、タイトルを見ているだけで、何だか曲のイメージが湧いてきそうです。
この曲集には全25曲収められていて、最初の3曲以外は、ソロとしても、連弾としても演奏できるようになっています。
また、この先生のパートには、「あってもなくてもいいサポート楽譜」と書かれています。つまり、どの曲もソロとして弾くこともできるし、先生との連弾をすることも可能だということですね。
巻頭の「ちょっとおせっかいな取扱説明書」にもあるように、連弾として演奏することで、ソロで弾いた時とはまた違って、
「新しい曲として、2人で曲作りができる」
というところが、楽しいところでもあり勉強になる部分です。つまりこの曲集は、
・ソロで弾く時は「気持ちのままに」
・連弾のときは「曲作りができる」
と2つの楽しみ方、学び方ができるという曲集ということですね。
独特の「春畑先生ワールド」が広がるこの曲集、ご覧になってみてはいかがでしょうか。
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