「音楽万歳」 [ピアノ教育者]
昨日の記事で、江崎光世先生にお会いしたことを書きました。
その際、先生は一冊の本を、私に貸してくださいました。
ピティナの設立者である、福田靖子先生の「音楽万歳」です。
ピティナの機関誌で30年間連載された記事を、一冊にまとめた書籍。
「働いて、働いて、そして働いた」というタイトルにもあるように、福田先生のご活躍ぶりや、音楽業界に感じること、同協会の歩みや理念などが、熱い筆致で書かれています。
なかでも、「ピアノレッスン今昔」という章では、ピアノ教育業界の変遷や、講師の資質の変化などが書かれていて興味深かったです。
「良き聴衆があるところに良き演奏家が育つ」
「指導者としてのプロの定義は、それで生活していけること」
などの言葉からは、同協会の設立目的のなかにある、「ピアノ指導者の質向上のため」、「音楽愛好家の育成(良き聴衆の育成)」の根幹を感じます。
どのページを開いても、熱い言葉がちりばめられている同書。
改めてピアノ指導者としての自分を見つめ直す機会をいただきました。
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