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書籍「ピアノを弾くということ。」 [アーティスト]

仕事から帰る特急の中で、とある本を読みました。


花岡千春先生のご著書、「ピアノを弾くということ。―ピアニストは八百屋さん?」です。


この本は、Perleピアノ教室の池田先生がブログにて取り上げてらっしゃり、以前から興味を持っていた本でした。


一言で言うと、音楽やピアノの演奏、音楽で生きるということについて、非常に示唆に富んだ一冊でした。


また、柔らかい語り口ながら、歯に衣着せず、かなり痛快なことを言っているところも逆に好感が持てます。


音大に未だ残る旧態然とした部分、自らの音楽を押しつける教師への批判、コンクールのあり方についてなど。

時に強い口調もあり、それに対してもの思う人もいるかもしれませんが、私にとっては共感できる部分が多かったですね。



何より、私は文章の上手な方に、憧れにも似たものを感じます。


これからの音楽家は、演奏だけでなく「書くこと」ができなければその存在価値は半減する、と思っているほうなので、演奏家であり、こうした卓越した文章力のおありな方がいらっしゃることは本当に素晴らしいと思います。



「音楽によって食べていけるということ自体がまず何よりの本質」

「こつこつと自分なりの方法で音楽と向き合って前に進もうという心はやはり貴いものです」


など、共感できる言葉はたくさんありました。


「何よりも前に大切なこと、それは謙虚であること」といった、音楽家でなくとも、人として大切な部分に踏み込んでいるところが、この本の価値ある点ではないか、と思います。



ピアノを弾くことを仕事にしている人はもちろんのこと、音楽に携わる人にはぜひ読んでいただきたい一冊ですね。




素敵なピアノ教室がたくさん
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