「グレンダ・オースティン 叙情ワルツ曲集」 [ピアノ教本]
先日出版されたばかりの楽譜、「グレンダ・オースティン 叙情ワルツ曲集」のご紹介を。
ワルツは軽快な曲で、ピアノで弾いていても楽しくなりますね。
グレンダ・オースティンによる、バラエティに富んだ、まさに情景が浮かんでくるかのようなワルツが並べられています。
私も全曲を弾いてみましたが、タイトルの通り、どれも叙情的で素敵な作品ばかりです。
レベルは初級~中級といった感じでしょうか。
「フラミンゴ・ワルツ」や、個人的にショパンが好きなので「ショパン風に」と書かれた「ワルツ・秋」は印象的な曲ですね。
また、巻頭にもあるように、「ワルツ・忘れ得ぬ日々」は、東日本大震災とミズーリ州ジョップリンの大竜巻への作曲者からの祈りの曲となっています。
曲の中程に出てくるのは、教会の鐘の音。
「教会のピアニストをしているグレンダは人々のために祈り続けた」
と「はじめに」にあります。
作曲者の思いに満ち、喜びや祈りに溢れたワルツ集。どの曲も、芸術的にも演奏効果的にも高いものがあります。
教室に一冊置いておきたい、そんな素敵な作品集ではないかと思います。
★今日の一冊
「グレンダ・オースティン 叙情ワルツ曲集」
「新WAKUWAKUピアノテクニック スケール&アルペジオ」 [ピアノ教本]
ピアノ学習において大切にしたいもののひとつは、スケールの習得でしょう。
音階を理解することで調性感も身に付き、様々な曲の演奏の際に、弾きやすくなります。だからこそ、多くの先生が「音階」を重視しているのでしょう。
そんなスケールを楽しんで学べる教材に、「新WAKUWAKUピアノテクニック スケール&アルペジオ(川﨑みゆき・飯田真樹・著)」があります。
この教材では、1巻でハ長調を徹底的にマスター、2巻で様々な調の音階を学びます。
このシリーズの最大の特徴は、「指の動きに合うようなイラストとタイトルでイメージさせ、楽しく練習できること」にあると思います。
練習課題とイラスト、そしてタイトルにある程度の関連性を持たせているところが面白いですね。
ひとつ一つの課題に、子どもたちが興味を引きそうなタイトルがついています。
また、思いきってイラストを大きくとったり、一つの課題を1段ないし2段にして、子供でも取り組みやすいように配慮しています。
巻末には「移調エクササイズ」という、同じ音型を、様々な調で、しかも連弾で弾ける曲があり、いろんな調に触れられて、移調の勉強になると思います。
見た目もコンセプトも楽しいテクニック本ですね。
【今日の一冊】
「新WAKUWAKUピアノテクニック スケール&アルペジオ(川﨑みゆき・飯田真樹・著)」
田村智子先生と岩瀬洋子先生の「はじめてのハノン」 [ピアノ教本]
ピアノを専門とする人であれば、必ず通るのが「ハノン」。 レッスンの現場で使われている人も多いでしょうね。
ただ、取り組む際の目的や、課題の意図を理解していないと、その効果は十分得られないこともあるのではと思います。
そこでハノンを効率よく学ぶための教材を。田村智子先生と岩瀬洋子先生による、「はじめてのハノン」です。
「はじめに」にもありますが、この教材の特徴として、
●考えて弾く力が身につく
●短時間で集中して効果を上げることができる
といったことを挙げています。また、様々な組み合わせで練習することができるため、「実際のハノンをそのまま練習するよりも数倍の効果が得られ」るとしています。
1曲見開き1ページで構成されていますが 右ページの「れんしゅう1~3」では、ハノンの各課題のポイントをおさえた上で、リズムや音型を変えた課題を提示。
特に「れんしゅう3」の1と5の指の音符を休符にした課題は、確かに腕の脱力を学ぶために、とても有効だと感じますね。
著者の田村先生、岩瀬先生の教材に共通しているのは、「短時間で集中して効果を上げる」というテーマではないかと思います。この背景には、
「最近の子供たちは非常に忙しいこと」
「彼らが集中して取り組める時間の長さ」
こうしたことを考慮して、教材開発に取り組んでいらっしゃるのではと思います。
ただ、こうした目的を達成するためには
「教材の本質はどこにあるのか」
「教材のエッセンスを上手く抽出する」
こうした核の部分にフォーカスする必要があります。
お二人の数々の教材が、以上の点をふまえ、そして何より実際のレッスンの現場から生まれていること。
多くのピアノの先生に受け入れられているのは、そういったことが理由なのでしょうね。
【今日の一冊】
「はじめてのハノン」
「おいしいピアノレシピ フルコース~まろやか名曲クラシック~」 [ピアノ教本]
「ピアノ演奏と料理は似ている」、そんな発想から新しい曲集が出ています。
演奏のアドバイスを「料理のレシピ仕立て」で解説した、「おいしいピアノレシピ フルコース~まろやか名曲クラシック~」という面白いコンセプトの楽譜です。
一見すると、およそピアノ楽譜とは思えない表紙と装丁、料理本だと思う方が大半でしょうね(笑)
収められている曲目は、
●パッヘルベルのカノン(後藤丹・編曲)
●ノクターン第2番
●乙女の祈り
●小犬のワルツ
●エリーゼのために
●ソナタ悲愴第2楽章
●亡き王女のためのパヴァーヌ
●月の光
と、クラシックの中でも誰もが知るポピュラーな選曲となっています。
これら8曲を「全8品のフルコースメニュー」として曲集の大きなコンセプトとしています。たとえば、巻頭には演奏のためのポイントを、「ピアノ料理の基本」として、
●基本の調味料:ピアノ演奏の「さしすせそ」
●基本の調理法:仕上がりに差がつくちょっとした"コツ"
という感じに解説してあります。
メロディーやリズム、ハーモニーなどを「調味料」に、タッチやぺダリングを「調理法」に例えて解説、写真もスパイスや調理しているものを掲載。
また、8曲ある各楽譜の前には、
「シェフからの一言」・・・作曲者や曲の解説
「材料」・・・legatoなど楽語の説明
「下ごしらえ」・・・練習法や指使いのポイント
「作り方」・・・実際の演奏のポイント
「クッキングポイント」・・・聴かせどころ
といったコンテンツが見開きで展開。1つの作品を、料理のレシピに例えて解説しています。
ここまでのこだわり、面白いです(笑)
はっきり言ってしまえば、曲目や楽譜に関しては、世の中にある名曲集と変わりありません。
ただ、後藤丹先生の「あとがき」にもあるように、「遊び心に満ちた」一冊であることは注目に値します。
こうした新しいコンセプトの楽譜が出ることで、ピアノを身近に感じ、より親しみを感じる人が増えたなら。
そうした、この曲集制作の裏にある「思い」を感じました。
今日の一冊
「おいしいピアノレシピ フルコース~まろやか名曲クラシック~(全音楽譜出版社」
丸子あかね先生の「ちいさなおんがくかい」 [ピアノ教本]
今日は、小さい子の導入教材のご紹介を。
丸子あかね先生が編著、轟千尋先生が作曲の、「ちいさなおんがくかい(1)音の名前とリズム」です。
この丸子あかね先生による「ちいさなおんがくかい」シリーズは、
「けんばんの学習~音の名前とリズム(1巻)」
「楽譜を読む前に~大譜表とリズム(2巻)」
の2冊で構成されています。
この教材の企画の経緯は、
「おんぷやリズムを覚えた後に、ピアノで実際に弾く教材が欲しい」
という先生方の声から生まれた、ということ。実際のニーズを汲み取っているところなど、現場主義な教材と言えます。
この「ちいさなおんがくかい(1)」では、一音ずつ覚えた音とリズムを使って、先生との連弾でレッスンを進めていきます。
巻頭では、この教材の「特徴」を5つ挙げています。
●楽しみながら譜読みの基礎を身につけられる
⇒楽しい連弾の曲によって、楽しく学べる。
視覚でとらえたものを手に伝達する訓練を重ねる
●広い音域に触れられる
⇒導入期はまん中の音域だけになりがちだが、この教本は、
ピアノ独特の広い音域、さまざまな音色に触れられるよう配慮
●指番号を正しく理解できる
⇒ありがちな「1の指はド」という思い込みを避けるため、
ひとつの音をいろいろな指で学習するようにしている
●音楽の楽しさを体験できる
⇒子供は単音や2音だけの演奏だが、多彩な伴奏がつくことで、
音楽の幅や楽しさを感じることができる
●イラストで感性を養える
⇒色彩豊かなイラストが「感じる心」を養う。
イラストで曲のイメージもふくらみ、楽しいレッスンとなる
丸子先生による構成は言うまでもありませんが、注目すべきは轟千尋先生の、多彩で楽しい伴奏ですね。
導入期の子供向けのため、子供たちのパートは単純な音やリズムの繰り返しです。
そこに、楽しくておしゃれな伴奏がつくことで、子供たちは生き生きと演奏を楽しむことができます。
私も実際にレッスンで使ってみましたが、どの曲も素敵な作品で、子供たちも楽しそうに弾いていました。
また、子供たちが口を揃えて言っていたのは、「イラストがかわいい」ということ。
尾田瑞季さんによるイラストは、今の子供たちのハートに届く、可愛らしい作品となっています。
丸子あかね先生の導入教材シリーズと合わせて使えば、きっと導入期のレッスンも楽しくできそうですね。
★今日の一冊
「ちいさなおんがくかい(1)音の名前とリズム」
黒河好子先生の「さぷりキッズ」 [ピアノ教本]
少し前ですが、セミナーや講演で人気の、黒河好子先生が新刊を出しましたね。
黒河先生といえば、「ピアノを弾くからだシリーズ」でご存じの方も多いでしょう。
今回ご出版されたのは、その「ピアノを弾くからだシリーズ」のキッズ版の、「さぷりキッズ」です。
(リンクは、「さぷりキッズ~導入解説本」です)
この「さぷりキッズ」教材は、「さぷりキッズ~導入解説本」「さぷりキッズ1・2」の3冊のランナップ。ピアノテクニックの導入本で、トレーニングを中心に書かれたテキストです。
指がまだしっかりしていない幼児こそ、「正しい体の動きや仕組み」「基本的な弾き方」を学ぶに大切な時期、というコンセプトで生まれたのがこのシリーズです。
「さぷりキッズ」の特徴をいくつか挙げてみます。
●3の指から始める
⇒3の指は、他の指に比べて、手のひらの筋力の影響がほとんどない
そのため、無理な力がかからない3の指のトレーニングから始める
●「ド」(中央ハ)の音から始めない
⇒音符を覚えるよりも、体の使い方を覚えることを重視。
無理のない弾き方を最初の覚えることが肝要
●音がなくても「大譜表」で始める
⇒いずれは大譜表で学ぶため、最初から目を慣らせておく
●楽譜が小さい
⇒大きい楽譜に慣れていると、楽譜が小さくなったときに、
視覚的に難しいと感じてしまう。最初から小さい楽譜に慣れておく。
●4分の3拍子から始める
⇒日本人は、4分の3拍子が苦手なので、あえてそこから始める
●他の導入書と併用できる
⇒ピアノを弾くときの基本や大切なことを中心にまとめられているため、他の導入書と併用も可能
「さぷりキッズ1・2」を見たときに、楽譜が小さいな、と感じたのですが、これにも理由があったのですね。
「導入解説書」には「紙粘土を使った正しいフォームの習得」や「指先の意識」、譜読みに大切な「目の動き」など、ピアノ演奏に大切なトレーニングが満載です。
「キッズ」というタイトルもありますが、この導入書は、大人の生徒さんが読んで実践されてもよいでしょうね。
それだけ「ピアノを弾く」ためのエッセンスが、詰め込まれているように思います。
確実にテクニックを身につけるためのこちらの導入本、ご興味があれば、ぜひご覧になってみてはいかがでしょうか。
「絶対ハズさない!心に届く聴かせる名曲」 [ピアノ教本]
全音から出版された、「絶対ハズさない!心に届く聴かせる名曲」。
「心に届く」という副題の通り、しっとりとした曲が中心ですが、なかなか使える曲集ではないかと思います。
「Amazing Grace」
「右から2番目の星」
「愛の夢 第3番」
「いつか王子様が」
「野ばらに寄せて」
「ピアノソナタ第8番<悲愴>より第2楽章」
「エンターテイナー」
「亡き王女のためのパヴァーヌ」
「星に願いを」
「シシリエンヌ」
「ジュ・トゥ・ヴ」
「パガニーニの主題による狂詩曲より第18変奏」
「蛍の光」
など、クラッシックはもちろん、洋楽やディズニー音楽、日本の唱歌、映画音楽など幅広く30曲の名曲を集めています。
以前、「パガニーニの主題による狂詩曲の第18変奏」を弾かねばならず、楽譜を探すもなかったので、自分でアレンジしたことがありますね。
オリジナルの曲はもちろん、なかでも、水上浩介さんによるアレンジ曲が素敵だなと感じました。
ある程度ピアノが弾ける大人の方には、いろいろ弾けて、お得感もある曲集ではないかと思います。
今日の一冊
「絶対ハズさない!心に届く聴かせる名曲」(全音楽譜出版社・編)。
「ピアノでわくわくクリスマス」轟千尋・編 [ピアノ教本]
早いもので、もう12月も半ばですね。クリスマスも近づいてきました。
楽器店では、クリスマス関連楽譜のコーナーができるなど、音楽業界でもクリスマスを盛り上げようという雰囲気がありますね。
今回は、クリスマスにピッタリの曲集をご紹介します。轟千尋さんの「ピアノでわくわくクリスマス」です。
轟先生は、「月刊ムジカノーヴァ」にて連載もされているので、ご存じの方も多いと思います。。
この曲集は、クリスマス曲をアレンジした、バイエルからブルグミュラーの初級~中級レベルで弾ける楽しい曲集です。
まえがきには、
「クリスマスのスタンダードな曲を、弾いて、歌って、観て、物語を想像して、こどもから大人まで”わくわく”して いただける曲集です」
「おしゃれな響き、素敵なハーモニーがたくさん織り込まれています」
とあります。
私も全曲を弾いてみましたが、「まきびと羊を」「きよしこの夜」「ジングルベル~連弾」あたりは、特に綺麗なアレンジと感じました。
子どもたちはクリスマスという言葉を聞いただけで、ワクワクしますし、クリスマスソングは本当に大好きです。
その大好きな曲、自分がよく知っている曲を弾けるようになると、これまた深い喜びを感じます。
もうすぐクリスマスですが、こうした曲集を通して、教室やご自宅でクリスマス気分を盛り上げていくのも、楽しみ方のひとつですね。
また、この曲集を生徒さんに振り分けて、クリスマスコンサートを企画してみるのも面白そうですね。
★今日の一冊
「おしゃれでやさしいアレンジ♪ピアノでわくわくクリスマス」轟千尋・編曲
中野振一郎さんの「チェンバロをひこう~憧れの楽器をはじめるための名曲集」 [ピアノ教本]
今日は、めずらしいチェンバロに関する教材を。
中野振一郎さんによる「チェンバロをひこう~憧れの楽器をはじめるための名曲集」です。
中野振一郎さんといえば、鍵盤奏者なら誰もが知る、日本を代表するチェンバロ奏者ですね。
教材の「はじめに」にもありますが、「チェンバロで17~18世紀の鍵盤楽曲を美しく奏でるための手引書」と位置付けて、チェンバロの奏法についての解説を含め、「17~18世紀に書かれたチェンバロで弾くべき名曲」を25曲チョイスして掲載されています。
巻末には「各曲の手引き」があり、詳しい曲の解説や、演奏上の注意点などが提示されています。
たくさんの名曲の譜面が掲載されているところも魅力ですが、特筆すべきは中野先生による、
「チェンバロについて」
「チェンバロのマナー」
「チェンバロの多彩な奏法」
などの、チェンバロの歴史についての解説・読み物の部分。
「チェンバロとピアノは、まったく違う楽器」と定義した上で、チェンバロのアクションの解説や、現代の「電子チェンバロ」までの歴史を説明しています。
また「チェンバロのマナー」のところでは、腕や指の使い方、チェンバロでのレガートの弾き方、ピッチについてなど、チェンバロに詳しくなくても読んでいて面白い内容です。
さらに、ピアノを教える講師でもちょっと曖昧な、「装飾音」の弾き方についても多くのページを割いて解説をしています。
ボタン一つで、チェンバロの音も出せる電子ピアノがあれば、チェンバロの音色に設定して、この教材を弾いて楽しむ、という方法もありますね。
チェンバロを学ぶ人はもちろん、ピアノを学ぶ人にも、いろいろと学びがある教材ではないかと思ったりします。
轟千尋先生の「きらきらピアノ こどものピアノ名曲集」 [ピアノ教本]
今日は、轟千尋先生の教材「きらきらピアノ こどものピアノ名曲集」のご紹介です。
ピアノ教育業界において、今最も人気のある作曲家の一人が、轟千尋先生ですね。
様々なコンクールにおいて、課題曲として選定されるなど、先生の作品の真価は広く認められています。
また、公開講座でも人気の先生で、各地の楽器店からひっぱりだこです。
この曲集は1~5巻で構成されていて、各巻のレベルとしては、
【1巻】バイエル初級程度~中級
【2巻】バイエル中~上級
【3巻】バイエル終了程度
【4巻】ブルグミュラー程度
【5巻】ソナチネ程度
となっています。
「はじめに」にもありますが、この曲集は、「柔軟な耳」と「感じる心」を育てたいという思いから生まれた曲集です。そのために、作曲家ならではの響きや音楽性を重視したアレンジが施されています。
この曲集には、定番曲から外国の民謡、オーケストラの作品、ミュージカルなど、様々なジャンルの曲が収められています。
子供たちがよく知る、いわば「定番曲」も、アレンジによってその印象は大きく変わります。たとえば1巻でいえば「こぎつね」や「ちょうちょう」など、これまで聴いていたものとは、ちがった印象に聴こえます。
そこには、前述した「感じる心」の部分を、アレンジの際に大切にされている轟先生の意図を感じます。
タイトルに「名曲集」とあるように、これだけは外せない、という名曲も数多く収められています。
注目したいのは、楽譜の「見やすさ」。
音符も見やすい大きさなので、視覚的にも、子供たちが取り組みやすい印象を与えます。既刊の曲集では少し見にくい、と思ってしまう名曲も、この楽譜なら見やすくていいと感じる方も多いと思います。
この辺り、譜面作りにこだわりを感じますね。
また、個人的には定番曲やアレンジ曲もいいのですが、轟先生ご自身が作曲された作品が素敵だと思います。1巻でいえば「おほしさまのおひるね」は、たった8小節の短い作品ですが、何とも味わいがあります。
こうした音の少ないシンプルな曲ほど、音楽の本質を突かねばならないため、作曲者の真価が問われます。その点、やはり轟先生は素晴らしい作曲家であり、多くのメディアから注目される存在というのは頷けます。
まだ発売されて間もない教材ですが、私のピアノ教室でもこれから重宝しそうな曲集です。