春畑セロリ先生の「コードネームを弾きこなそう」 [ピアノ教本]
ポップスなどの曲を弾く際に、とても便利なのが、「コードネーム」の知識でしょう。
また、ピアノの先生こそ持っていて損はないのが、「コード」の知識と「コード奏」のスキル。
春畑セロリ先生の、「コードネームを弾きこなそう Book1 晴れて入門編」は、「ピアノの先生のためのアクティブ・トレーニング」とタイトルにもあるように、まさにピアノの先生向けの教材です。
ちなみに、シリーズ本として3巻まで出ています。
★「コードネームを弾きこなそう Book2 いよいよ充実編」
★「コードネームを弾きこなそう Book 3 鼻高々編」
巻頭の「はじめに」から引用すると、
「コードネームの価値は、理論ではなく実用にある」
「1日の終わりに、ほんの数分。たった2ページのドリルをこなすだけで(中略)両手を使って、ピアニストらしくコードが押さえられるようになるはずです」
見開き1ページを1日ずつこなして、月曜から土曜までを4週間続けることで、この教材が終わる構成。
巻末にある「中間テスト」をこなして、Book2、Book3と進みながらコードを使いこなしていきます。
見やすいビジュアルや、分かりやすい解説。「今日のドリル」は、取り組みやすいレベルと量で、苦痛にならないような配慮を感じます。
たとえば、最初はベース1音、次に左手でルートと5th、左手はベース、右手は2音というように、徐々に音を足していく。
こうした少しずつの進み方であれば、確実にマスターしていくことでスキルアップが望めるでしょうね。
弾き語りスタイルの伴奏形なども学ぶことができるのもポイントです。
「日曜日のティータイム」というコラム的な読み物などは、春畑先生ならではの読ませる文章。
巻末に初版が2007年、今年で第8版とありますので、まさにロングセラーの教本と言えるでしょう。
コードを身に付けたいと思っているピアノの先生は、手に取ってみてもいいかもしれません。
★今日の一冊
「コードネームを弾きこなそう Book1 晴れて入門編」 春畑セロリ・著
コメント 0