「生徒に伝えたいピアニストの言葉」 [書評]
先日読んだ本に、「生徒に伝えたいピアニストの言葉」檜山乃武・角田珠実・編著があります。
著者は、ベストセラーとなった「音楽家の名言1~3」の檜山乃武さんと音楽ライターの角田珠実さん。
この「名言」シリーズの最新刊とも言える、ピアニストの言葉をまとめた書籍です。
「すべてのピアノを学ぶ人へ贈る テクニックと演奏表現のための“気づきの言葉”」
と 書籍の帯にあるこの書籍は、4章から成り立っています。
【Part1】ピアノを上達させる言葉
【Part2】やる気にさせてくれる言葉
【Part3】弾く前に知っておきたい名作曲家への言葉
【Part4】あこがれのコンクールを知ること
各ページに「名言」が書かれ、それに付随して、詳しい解説を施す、というパターンで構成されています。
今回の書籍は、世界の巨匠ピアニストから、現在活躍している日本のピアニストまで、ピアノや音楽、そして作曲家について、独自の世界観を幅広く紹介しています。
「何を練習したかではなく、いかに練習したかが重要である(バックハウス)」
「音の質というのは、耳でしか学びようがないのです(イヴ・アンリ)」
ピアニストならではの言葉に、ハッとさせられることも少なくありません。
個人的には、紹介されている「言葉」を、まずは自分のものに「消化」し生徒に伝えていきたい。
そのためにも何より「自分自身が精進し続けること」が根底になければならない、と自戒しました。
文章でもピアノでも、何かを表現し伝えるためには、そこに裏付けとなる果てしない「学び」が必要。
どの仕事も、突き詰めると「人間性」にまで関わってくる。だからこそ、生きる上で「学び」が必要最低条件なのでしょう。
何かを伝えるということは、結局は、
「自分の生き方を伝える」
ことなのだろうと、あらためて感じます。
★今日の一冊
「生徒に伝えたいピアニストの言葉」(ヤマハミュージックメディア)
偶然にこのブログと出会いました。
拙書を紹介していただきありがとうございました。
プロフィールを拝見させていただきましたが、ユニークな活動をされていらっしゃいますね。とてもアクティブな仕事振りに感銘しました。
益々のご活躍を楽しみにしています。
子育て大変ですが、頑張って下さい。(私も5歳になる娘の父です)
by 檜山乃武 (2013-07-02 12:44)
檜山先生、コメントありがとうございます。
このような学びの多い書籍を、我々指導者にご提供くださり、ありがとうございます。
先生も小さなお子さんのお父様ということ、とても共感いたしました。
いつの日かお会いできますことを、今から楽しみにしております。
ありがとうございました。
by lila (2013-10-22 15:03)