「グレンダ・オースティン 叙情ワルツ曲集」 [ピアノ教本]
先日出版されたばかりの楽譜、「グレンダ・オースティン 叙情ワルツ曲集」のご紹介を。
ワルツは軽快な曲で、ピアノで弾いていても楽しくなりますね。
グレンダ・オースティンによる、バラエティに富んだ、まさに情景が浮かんでくるかのようなワルツが並べられています。
私も全曲を弾いてみましたが、タイトルの通り、どれも叙情的で素敵な作品ばかりです。
レベルは初級~中級といった感じでしょうか。
「フラミンゴ・ワルツ」や、個人的にショパンが好きなので「ショパン風に」と書かれた「ワルツ・秋」は印象的な曲ですね。
また、巻頭にもあるように、「ワルツ・忘れ得ぬ日々」は、東日本大震災とミズーリ州ジョップリンの大竜巻への作曲者からの祈りの曲となっています。
曲の中程に出てくるのは、教会の鐘の音。
「教会のピアニストをしているグレンダは人々のために祈り続けた」
と「はじめに」にあります。
作曲者の思いに満ち、喜びや祈りに溢れたワルツ集。どの曲も、芸術的にも演奏効果的にも高いものがあります。
教室に一冊置いておきたい、そんな素敵な作品集ではないかと思います。
★今日の一冊
「グレンダ・オースティン 叙情ワルツ曲集」
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