丸子あかね先生の「ちいさなおんがくかい」 [ピアノ教本]
今日は、小さい子の導入教材のご紹介を。
丸子あかね先生が編著、轟千尋先生が作曲の、「ちいさなおんがくかい(1)音の名前とリズム」です。
この丸子あかね先生による「ちいさなおんがくかい」シリーズは、
「けんばんの学習~音の名前とリズム(1巻)」
「楽譜を読む前に~大譜表とリズム(2巻)」
の2冊で構成されています。
この教材の企画の経緯は、
「おんぷやリズムを覚えた後に、ピアノで実際に弾く教材が欲しい」
という先生方の声から生まれた、ということ。実際のニーズを汲み取っているところなど、現場主義な教材と言えます。
この「ちいさなおんがくかい(1)」では、一音ずつ覚えた音とリズムを使って、先生との連弾でレッスンを進めていきます。
巻頭では、この教材の「特徴」を5つ挙げています。
●楽しみながら譜読みの基礎を身につけられる
⇒楽しい連弾の曲によって、楽しく学べる。
視覚でとらえたものを手に伝達する訓練を重ねる
●広い音域に触れられる
⇒導入期はまん中の音域だけになりがちだが、この教本は、
ピアノ独特の広い音域、さまざまな音色に触れられるよう配慮
●指番号を正しく理解できる
⇒ありがちな「1の指はド」という思い込みを避けるため、
ひとつの音をいろいろな指で学習するようにしている
●音楽の楽しさを体験できる
⇒子供は単音や2音だけの演奏だが、多彩な伴奏がつくことで、
音楽の幅や楽しさを感じることができる
●イラストで感性を養える
⇒色彩豊かなイラストが「感じる心」を養う。
イラストで曲のイメージもふくらみ、楽しいレッスンとなる
丸子先生による構成は言うまでもありませんが、注目すべきは轟千尋先生の、多彩で楽しい伴奏ですね。
導入期の子供向けのため、子供たちのパートは単純な音やリズムの繰り返しです。
そこに、楽しくておしゃれな伴奏がつくことで、子供たちは生き生きと演奏を楽しむことができます。
私も実際にレッスンで使ってみましたが、どの曲も素敵な作品で、子供たちも楽しそうに弾いていました。
また、子供たちが口を揃えて言っていたのは、「イラストがかわいい」ということ。
尾田瑞季さんによるイラストは、今の子供たちのハートに届く、可愛らしい作品となっています。
丸子あかね先生の導入教材シリーズと合わせて使えば、きっと導入期のレッスンも楽しくできそうですね。
★今日の一冊
「ちいさなおんがくかい(1)音の名前とリズム」
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