村井秀清さんの「ピアノソロ 世界ふれあい街歩き」 [アーティスト]
私は普段、あまりテレビは観ないのですが、NHKの「世界ふれあい街歩き」は、よく視聴しています。
絶妙なカメラワークで、あたかもその街を歩いているかのような、その国の空気まで感じられるような、旅好きにはたまらない番組です。
番組の中身も素晴らしいのですが、その中で使われている音楽もまたいいんですよね。
音楽を手掛けてらっしゃるのが、作曲家でありジャズピアニストの村井秀清さん。
そのピアノソロの楽譜「ピアノソロ 世界ふれあい街歩き」が先月発売になりました。
巻頭には村井さんによる「曲について」と「演奏について」という解説があります。
村井さんの優しい人柄がにじみ出るような、しかも演奏のポイントをしっかり押えた解説です。
この曲集に収められている作品は、全部で9曲。どれも素敵な作品ですね。
やはり印象的なのは、メインテーマの曲。途中、A-durからC-durに転調するところなど、ふと街の小道を曲がったら、美しい広場に出たような、そんな爽やかさを感じます。
まさに「街歩き」というタイトルがぴったりの曲です。
どの曲も、割と弾きやすく書かれているのですが、響きが美しく、どの曲にもストーリーがあります。
明るく美しい中にも、切なさや、はかなさを感じるのは、
「素敵な街だなぁ。でももうここには来れないのかもしれない」
というような、旅をする人々の心、そのものを表しているように思います。
書店やアマゾンでも売れ筋のようで、発売してすぐに増刷が決まるほどの人気のようです。
この番組をお好きな方は、ぜひ一度弾いて見てください。癒されます。
★今日の一冊
「ピアノソロ 世界ふれあい街歩き」村井秀清・作曲/編曲
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