佐渡裕さんの「僕が大人になったら」 [アーティスト]
佐渡裕さんの「僕が大人になったら」を読みました。
このブログをお読みの方の中にも、指揮者の佐渡裕さんを好きな人はたくさんいるでしょう。
そのエネルギッシュな指揮と音楽に対する情熱は、多くの人を魅了してやみません。
この本は、佐渡さんが、月刊誌「CDジャーナル」に1997~2001まで連載していたものをまとめたもの。
これは面白い本でした。ご自身の連載なので、等身大の彼が見えてきます。
また、あれだけの仕事をしていれば、ストレスや嫌なことも多いと思いますが、少しもネガティブな雰囲気が文章に出てこないのが好印象です。
関西人の方ならではの面白い言い回しも多く、読み物としても楽しめます。
特にヨーロッパのオーケストラについてや、バーンスタインの話などはとても興味深く読みました。
(ポゴレリッチのことを「ポゴちゃん」と呼んでいたのは可笑しかったです)
「大人になったらベルリン・フィルの指揮者になりたい」
小学校の文集に、佐渡さんはこのように書いていたらしいです。
イチローにしろ、佐渡さんにしろ、やはり小さい頃から明確にされていた夢は、実現するものなのですね。
私は何を書いていたのだろう・・・。ふとそんなことも思いました。
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